こと
- 公演
イエスの招き|サン・フィアック教会An Invitation To Jesus | Church of St. Fiacre
大野一雄にとって、教会は「苦しみや悩みを癒してくれる休らぎの場であり、信仰を育んでくれる母の胎内」であった。
「イエスの招き」という自らの詩を携えて、大野一雄はサン・フィアック教会の神父を訪ね、自身の肉体と舞踏を神と教会に献納したいと話し、教会で踊るという大野一雄の願いが実現した。
13時に記者会見があり、夜中の1時に<お膳>の上演を控えていたその日、教会での即興舞踏は、夜20時半から21時半に行われた。20時半といってもまだ明るい中を、大野一雄は信徒たちが待つ教会へ、花を手に向った(参考:市川雅「涙を流す信徒たち」アサヒグラフno.2984所収 / 澤玲郁子「ヨーロッパへ還った大野一雄」ダンス・ワークvol.28所収)
大野一雄は自分をユダになぞらえていたが、「ユダのためにイエスは一つの空席を設けてくださっていることを信じて私は教会に入った」と回想している。
パイプオルガンは盲目のオルガニスト、マダム・エルボーが演奏した。
<関連>
同じ日の夜にあった<お膳>:お膳|ポワレル劇場 (PFM79)
大野一雄の言葉はテキスト「イエスの招き」より。大野一雄が神父に見せた詩も含め、<わたしのお母さん>初演のプログラムに掲載されている。
基本情報
- 資料ID
- PFM80
- タイトル
- イエスの招き|サン・フィアック教会
- 会場名
- サン・フィアック教会 (Église Saint-Fiacre)
- 都市名・国名
- ナンシー、フランス
- 開催期間
- 1980年5月20日
- その他開催概要
- 数時間後にはポワレル劇場にて「お膳」を上演。
- 出演者・スタッフ
- 演奏
- マダム・エルボー / Madame Hervo
上演作品
上演データ
1980年5月20日 20:30