こと
- 作品
禁色Kinjiki (Forbidden Colours)
1959年5月24日全日本芸術舞踊協会・第6回新人舞踊公演(第一生命ホール)にて発表された土方巽の作品。出演は土方巽と大野慶人。題名「禁色」は三島由紀夫の同名小説から取られた。自らの小説が舞踊化されたことを聞いた三島は土方の稽古場を訪れ、同作品を観覧した。三島はただ「美しい」と述べたと、大野慶人がその時のことを回想している。また、大野慶人が土方にこの作品のテーマについて聞くと、土方は「男の真の友情だよ」と答えたという。
15分ほどの小品ではあるが、その同性愛の主題や鶏を殺すようなシーンが物議をかもし(鶏は実際には殺していないと大野慶人が述べている)、土方巽や大野一雄が同協会を脱退するきっかけとなる。後に、「舞踏の最初の作品」と呼ばれることとなった。
同年9月には本作と関連する土方巽の<禁色改訂版>が発表され、大野一雄が初めて土方作品に参加した。
基本情報
- 資料ID
- WKS49
- 作品タイトル
- 禁色
- 制作/公開年
- 1959年
- 初演会場
- 第一生命ホール / 東京
- 出演者・スタッフ(初演)
上演履歴
禁色|第一生命ホール
- 開催期間初日
- 1959年5月24日
- 国名・都市名
- 東京、日本
- 会場名
- 第一生命ホール