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回歸線The Tropics

回歸線

1950年10月に開催された大野一雄現代舞踊第二回公演会の第一部で上演された群舞作品。
大野一雄は3場面目の<祭>に出演し、他は大野一雄舞踊研究所の生徒等が出演している。構成は次の通り。

a.MONSOON
b.海の花粉
c.祭
d.回歸線
e.フイナーレ

<海の花粉>は2名の女性によるシーンで大野一雄は出ていないが、プログラム・ノートによると、よどんだ南海の海に「悲しむように弔うように浮遊する海の花粉」である「くらげ」を念頭においている。大野一雄はニューギニアで終戦を迎え、8か月の捕虜生活の後に帰国したが、その引揚船上で亡くなった多くの兵士の水葬に接し、帰国したら彼らのために「くらげのダンス」を踊りたいと思っていた。詳細はわからないものの、その想いが反映された作品であったと推測される。

基本情報

資料ID
WKS23
作品タイトル
回歸線
作品種別
モダンダンス
制作/公開年
1950年
初演会場
共立講堂 / 東京
出演者・スタッフ(初演)
出演
大野一雄 / Kazuo Ohno, 小林信次 / Shinji Kobayashi, 藤井邦彦 / Kunihiko Fujii, 梶谷道江 / Michie Kajigaya, 島津榮子 / Eiko Shimazu, 遠藤節子 / Setsuko Endo, 他 / others
振付
大野一雄 / Kazuo Ohno, 小林信次 / Shinji Kobayashi

上演履歴

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