ひと
- 人物
及川廣信Hironobu Oikawa
ダンスアーティスト、演出家、プロデューサー。アルトー館主宰、スコピオ・プロジェクト(後にアフター・スコピオ)代表。及川広信の表記もある。1954~56年に渡仏し、クラシックバレエと、マクシミリアン・ドゥクルーにマイムを学んだ。大野慶人のマイムとバレエの師。アントナン・アルトーに早くから傾倒し、その思想をベースに、西洋的身体技法と東洋的身体技法とを結びつけるべく、独自の身体哲学を追求した。また、ヒノエマタ・パフォーマンス・フェスティバル等をプロデュース、1986年にはヤン・ファーブルの初来日公演を実現させた。著書に『シュウウエムラ』(2013年、七月堂)。
略歴
1954年 フランスへ留学。エティエンヌ・ドゥクルー「エコール・ド・ムーブマン」でマクシミリアン・ドゥクルー(エティエンヌの息子)にマイムを、レオ・スターツ「コンセルヴァトワール・コレオグラフィック・ド・パリ」でクラシックバレエを学ぶ
1957年 バレエ東京旗揚げ公演(第一生命ホール)。土方巽も出演した
1960年 吉田謙吉(当時の舞台美術家協会会長)により新橋に日本マイムスタジオ(現日本マイム研究所)が設立され、初代所長に任命される。大野慶人はその第一期生。1962年からは大野一雄も講師を務めた
1966年 アルトー館第一回公演。大野一雄と大野慶人のデュオ<部屋>と<爆弾>を演出
1983年 シュウ ウエムラ ビューティブティック設立(表参道)に参画、この頃スコピオ・プロジェクトを始動
1984年 第1回ヒノエマタ パフォーマンス フェスティバルのディレクターを務める
1986年 ヤン・ファーブル<劇的狂気の力>(シュウ ウエムラ アートシアター)をプロデュース
2010年 大野一雄フェスティバル2010に参加、<リコンストラクション ラ・アルヘンチーナ頌>に森村泰昌等と出演
2015年 10年近く続けたアルトー館公演<アートは症状である>を完結
2019年 ダンスアーカイヴ構想主催<All About Zero>に大野慶人、ヨネヤマママコと共に出演(シアターX)