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インタビュー| 江口隆哉・宮操子と前線舞踊慰問 渥見利奈
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日本のダンスに関する貴重な証言を紹介するコーナー
当団体が2015年から実施する洋舞インタビューより抜粋してお届けします。初回はモダンダンス界の重鎮、渥見利奈。戦前、戦中のモダンダンスを自らの体験から語っていただきます。
渥見利奈(1928~)
戦前、戦中のモダンダンスの状況を直接知る、数少ない貴重な証人。1941年、江口隆哉・宮操子のもとで舞踊を始める。戦時中は、両氏の国内慰問公演にも随行した。戦後、津田信敏舞踊団に参加しながら自身の創作活動を開始。神奈川県平塚にダンススタジオを構え、神奈川県芸術舞踊協会の設立にも参画するなど、地域文化の振興にも力を注いだ。
江口隆哉・宮操子の舞踊慰問
2年間ドイツで学んだ江口隆哉と宮操子は、1933年の帰国後、精力的な舞台活動を展開し、日本モダンダンス界を牽引する。39~42年の4年間は、陸軍恤兵部の依頼により、教え子を連れて中国、シンガポール、マレーシア等の前線地で慰問公演を行った。
・第一回 1939年 南支*(広東拠点)
・第二回 1940年 中支*(漢口拠点)
・第三回 1941年 中支*(漢口・九江拠点)
・第四回 1942年 ビルマ、タイ、マレーシア、インドネシア(昭南島*拠点)
*南支は中国南部、中支は中国中部、昭南島はシンガポールを指す。
1939
年
11
月、広東にて 女性
7
人・男性
3
人の
10
人編成で、最年少は
18
歳だった
1940
年、兵士たちと一緒に露営の食事
1941
年、大編成に守られての移動
「露営の歌」
1942
年
8
月半ば、ビルマ戦線にて
インタビュー 江口隆哉・宮操子と前線舞踊慰問
出演:渥見利奈
聞き手:坂口勝彦、西田留美可
企画・ディレクション:溝端俊夫
撮影・編集:飯名尚人
音楽:星野紗月
字幕翻訳:本田 舞
© NPO Dance Archive Network, 2017