土方巽と並んで舞踏の創始者とも称される大野一雄は、1980年73歳でヨーロッパデビューを果たし世界的に活躍するようになるまでは、長く横浜の捜真女学校に勤めていました。1967年までは体育教師として、同年3月に定年退職してからは、同校の営繕職として。傍ら、毎年のように捜真女学院の聖劇を指導、上星川幼稚園ではサンタクロースとして子ども達を前に踊りました。「生活が踊りの先生だ」としばしば口にした大野一雄。日々の営みが、大野一雄の踊りの糧であったことを知る展覧会です。
2018年9月28日(金)~12月8日(土)
会場:若山美術館Media Art Gallery 5階企画展示室(東京都中央区銀座2-11-19)
→ 若山美術館ウェブサイト
開館時間:13:00~17:00(金曜日は19:00まで) 休館日:日・月・祝祭日
観覧料:500円 中学生以下無料
主催:若山美術館 共催:NPO法人ダンスアーカイヴ構想
協力:大野一雄舞踏研究所
プロジェクト
大野一雄展 日常の糧 ~103歳で逝った舞踏家の生活をたどる
これはダンスか? 「大野一雄」は終わらない。
■大野一雄
1906年函館に生まれる。体育教師として教鞭をとる傍ら、石井漠、江口隆哉よりモダン・ダンスを学ぶ。兵役による9年間の中断の後、1949年に第1回リサイタル。60年代には、土方巽との共演を行いながら、独自の表現を模索。1977年、青年時代に出会ったスペイン舞踊の舞姫をたたえる独舞踏「ラ・アルヘンチーナ頌」を発表し、高い評価を受けた。1980年、第14回ナンシー国際演劇祭で海外デビューを果たし、世界の舞踊界に衝撃を与える。以後、世界各地で公演を行い、「Butoh」を世界的に知らしめた。2001年に歩行が困難となってからも情熱は衰えず、座ったまま手の動きで踊る新たな境地をひらいた。2010年没。
<会場アクセス>
若山美術館Media Art Gallery 5階
東京都中央区銀座2-11-19 国光ビル 有楽町線「銀座一丁目」11番出口 徒歩2分
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