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中川幸夫Yukio Nakagawa

中川幸夫

花そのものの命をとことん追求したいけばな作家。「流派」に属さず、弟子をとらず、花に向き合った。白菜を丸ごと活けた<ブルース>、ガラスの器に900本の赤いカーネーションの花弁を詰めて逆さにし、腐乱した花から染み出した真紅の花液を下に敷いた和紙が吸う<花坊主>などで知られる。

1991年、渋谷・ギャラリーTOMで中川幸夫がつくったた花空間で大野一雄が<花曼陀羅>を踊ったのを皮切りに、時にいけばなで、時に書で大野一雄とコラボレーションを重ねた。2002年には長年の夢を叶え、越後妻有の信濃川河川敷に100万枚のチューリップの花びらを天から降らせる。雨と花びらが降る中、すでに自らの足で立っては踊れなくなっていた95歳の大野一雄が、愛用の白い肘掛け椅子に腰かけながら踊った。

基本情報

資料ID
PER25
生誕
1918年7月25日 香川県丸亀市
死没
2012年3月30日 香川県
職業
美術家
国籍
日本

受賞歴

1977年 第12回造本装丁コンクールにて作品集『華』が日本印刷工業会会長賞

1978年 作品集『華』がライプツィヒの「世界で最も美しい本」国際コンクール」入賞

1999年  丸亀市文化功労賞を受賞。第2回織部賞グランプリを受賞(第3回のグランプリは大野一雄)

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