ひと
- 人物
上杉満代Mitsuyo Uesugi
大野一雄の教え子。幼少期からクラシック・バレエを習う。谷桃子バレエ団を経て大野一雄に師事。長野千秋が監督し、大野一雄と共に制作した映画<O氏の死者の書>(1973年撮影開始1976年完成)に出演。1977年の<ラ・アルヘンチーナ頌>では衣装を担当し、土方巽と大野一雄の創造の現場を目の当たりにした。1980年、大野一雄の海外デビューツアーに同行、スタッフとして支えると共に、<お膳または胎児の夢>で共演した。80年代には多くの大野一雄の海外ツアー、国内公演でスタッフを務める。演劇やコンテンポラリーダンスとの共同作業やソロ作品を発表しながら、大野一雄の哲学を身体に引き受けて自身の踊りを探究し続けている。2006年に上杉貢代から上杉満代へと改名。
基本情報
- 資料ID
- PER21
- 生誕
- 1950年 福岡
- 職業
- 舞踏家
- 国籍
- 日本
略歴
1950年 福岡県に生まれる
1967年 上京、谷桃子バレエ団に入団
1970年 バレエ団を退団、大野一雄に師事
1974年 舞劇<禁断の鍋料理>に出演。出演した五夜のうち三夜を大野一雄と共に踊った
1975年 舞踏ソロ<紅蓮夜曲>。極私的舞踏の追求を始める
1980年 3月、ソロ公演<彼女>(安田生命ホール)、5月ー6月、大野一雄の欧州ツアーに参加
1985年 上杉貢代と服部達朗を中心とするパフォーマンスグループ「夢幻公社」第一回公演(アートシアター新宿)
1988年より3年間渡仏。演劇やコンテンポラリーダンスなど、共同公演を多数行う
帰国後、アヒルスタジオ主宰
1993年 大野一雄舞踏公演<御殿、空を飛ぶ>(横浜赤レンガ倉庫)に参加、太田省吾の無言劇<砂の駅>に出演
1994年 黒澤潤監督による長篇実験映画<猫耳>に出演
2004年 この年から横浜で開催された大野一雄フェスティバルにて<ネガ・リアリテ>
2009年 <ベイビーメランコリア-夢六夜->を連続公演として上演、舞踊批評家協会賞を受賞
2020年 上杉満代舞踏公演<迷宮伝説>
受賞歴
第41回舞踊批評家協会賞(2009年度)