Re-Butoooh
20世紀のダンスを変えた
日本発の芸術形式「舞踏/Butoh」に新たな光を当てる
30分のオンライン舞踏番組
エピソード3
オープニング|川村美紀子「疱瘡譚」より
インタビュー|安藤三子「土方 巽と鶏」
衣装|大野悦子「O氏の肖像」
パフォーマンス|アナ・リタ・テオドロ「Your Teacher, Please」
エピソード2
リハーサル|川口隆夫の実験室
シルエット| タズ・バーンズが川口隆夫を切る。
アーカイヴ|塩首の宴
パフォーマンス|吉本大輔「最後の晩餐」
衣装| 大野一雄「花鳥風月」
稽古場|日本マイム研究所:佐々木博康
エクササイズ|スルジット・ノンメイカパム
本棚|ティム·ウォーカー「SHOOT FOR THE MOON」
インタビュー|折田克子 石井漠の「マスク」
エピソード1(創刊号)
2020年6月〜
オープニング|川口隆夫「大野一雄について」
カーテンコール|大野一雄「ラ・アルヘンチーナ頌」
本棚|セリーヌ・ヴァグネル『地を打つ:土方巽 舞踏への道』
ヒストリー|舞踏の誕生 ウィリアム・クラインの「東京」
インタビュー|江口隆哉・宮操子と前線舞踊慰問 渥見利奈
アーティスト|川村美紀子
衣裳|大野慶人の「睡蓮」 大野悦子
特集|ヨネヤマママコ パントマイムの世界
Re-Butoooh とは?
「 Re-Butoooh 」は、二つの意味をもつ造語です。第一に「舞踏について(Re: Butoh)」であること、第二に「舞踏をリブート(再起動)する」ことです。日本から世界に広まり、各地で多様な発展を遂げている「舞踏/Butoh」は、半世紀にわたる歴史を刻んでいます。本番組では、舞踏の記録映像を紹介するだけにとどまらず、その創造に深く関わった人物や、実験精神を今に受け継ぐアーティストたちを取り上げることで、20世紀のダンスを変えたこの芸術形式に新たな光を当て、多くの人が身近に触れることができる文化財産として共有することを目指します。
「 Re-Butoooh 」は「アーカイヴ」である
膨大なアーカイヴの中から、舞踏の世界を知るためにぜひともご覧いただきたい映像を選りすぐりました。歴史的貴重映像から新撮映像まで、様々なコンテンツを独自の視点から編集し、その魅力と面白さをわかりやすく多角的に紹介します。アーカイヴとは、すべての人へ開かれた、未来の文化創造に取り組む活動です。本番組は、そのような未来形のアーカイヴの実現を目指すひとつの試みです。
「 Re-Butoooh 」は「雑誌」である
雑誌のように様々なトピックを扱い、さらりとした軽妙なタッチで視聴者を奥深い舞踏の世界に誘います。毎号の特集記事は約15分、ショートコーナーは1~2分。今を記録する取材もどんどん行っていきます。各トピックの背景や更なる詳細は、特設サイト上に掲載します。また番組全体を彩る音楽には、即興演奏を専門とし、フランス各地の映画祭でサイレント映画の伴奏を手がけるパリ在住のピアニスト星野紗月を招きます。
「 Re-Butoooh 」は「ネットワーク」である
当団体が収集保存するアーカイヴ資料を紹介するだけではなく、編集部メンバーが持つネットワークを最大限活用して、国内外のアーティストや機関からも資料やコンテンツ、企画アイデア等の提供を積極的に受け、グローバルかつ柔軟な発想による交流と制作を行います。また、オンライン配信おいて大きな課題である権利問題に適切に対処することで、舞台芸術分野におけるノウハウを蓄積し、次代に向けた指針作りに貢献します。
舞踏/ Butoh とは?
戦後日本で生まれた前衛的身体表現。1920年代のドイツ・モダンダンスにその源流を持ちながら、西洋の舞踊概念を打ち破る独自の境地を切り開きました。土方巽「禁色」(1959)が最初の作品とされます。70年代後半より「Butoh」の名で世界中に広まり、現在では世界各地で舞踏フェスティバルが催されているほか、学校教育の授業や教科書でも取り上げられています。